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妊娠週数の数え方 ― 最終月経日を起点とした計算方法と、正期産・早産・過期産の範囲

エコー検査の数値を胎児発育曲線にプロットするとき、「妊娠何週何日」という情報が基準になります。でも、そもそも妊娠週数はどのように数えるのでしょうか。最終月経日を起点とした計算方法から、正期産・早産・過期産の定義、修正週数の考え方まで、丁寧に解説します。

はじめに ― 「妊娠〇週」は受精日から数えていない

「妊娠8週です」と言われたとき、それは受精からおよそ8週間が経ったという意味だと思っていませんか?実は違います。妊娠週数は、受精日ではなく最終月経の第1日目を「0週0日」として数えるのが医学上の慣習です。

受精はおおよそ最終月経から2週間後に起こることが多いため、「妊娠8週」と言われた時点では、受精からは実際には約6週間が経過している計算になります。この「ずれ」を知っておくと、週数の意味が少しスッキリします。

妊娠週数は「最終月経の第1日目」から数える

なぜ受精日ではなく最終月経日を起点にするのか

受精が起きた日を正確に特定するのは、医学的に難しいことです。排卵のタイミングには個人差があり、また受精の瞬間を直接確認する手段もありません。一方で、最終月経の開始日はほとんどの方が記憶・記録していることが多く、客観的な基準として使いやすいという事情があります。

そのため世界的に、妊娠週数は最終月経第1日目を「0週0日」とする方法が標準とされています。

週数の数え方:0日〜6日で1週間

妊娠週数は、次のように数えます。

  • 最終月経第1日目 = 妊娠0週0日
  • その7日後 = 妊娠1週0日
  • さらに7日後 = 妊娠2週0日

1週間は0日〜6日の7日間で構成され、7日目になると次の週に進みます。たとえば「妊娠10週3日」とは、妊娠10週に入って4日目(0日から数えて3日が経過した日)という意味です。

妊娠月数との対応

日常会話では「妊娠〇ヶ月」という表現もよく使われます。医学的な週数との対応は以下の通りです。

妊娠月数週数の範囲
1ヶ月0週〜3週
2ヶ月4週〜7週
3ヶ月8週〜11週
4ヶ月12週〜15週
5ヶ月16週〜19週
6ヶ月20週〜23週
7ヶ月24週〜27週
8ヶ月28週〜31週
9ヶ月32週〜35週
10ヶ月36週〜39週

妊娠は一般に「10ヶ月」と言われますが、これは暦の1ヶ月(30〜31日)ではなく、4週(28日)を1ヶ月として数えているためです。

正期産・早産・過期産の定義

妊娠週数に関連して、出産のタイミングを表す言葉がいくつかあります。それぞれの定義を整理しておきましょう。

早産(そうざん)

妊娠22週0日〜36週6日の間に生まれることを早産といいます。22週未満では救命が極めて難しいとされており、22週0日が周産期医療における重要な区切りのひとつとなっています。

正期産(せいきさん)

妊娠37週0日〜41週6日の間に生まれることを正期産といいます。赤ちゃんの身体が子宮外での生活に十分対応できる状態に育った時期とされており、多くの妊娠ではこの期間に出産を迎えます。

過期産(かきさん)

妊娠42週0日以降に生まれることを過期産といいます。一般に、42週を超えると胎盤の機能が低下するリスクが高まるとされており、担当医が分娩誘発などを検討する場合があります。

37週未満の早産リスクと、胎児発育曲線の関係

胎児発育曲線の標準値は、妊娠経過が良好で明らかな異常のない妊娠の超音波計測データをもとに作成されています。早産で生まれた赤ちゃんの発育を評価するときは、単純に「今何週か」ではなく、後述する「修正週数」を用いることが一般的です。

まとめ

  • 妊娠週数は最終月経第1日目を「0週0日」として数える
  • 受精はおおよそ2週後に起きるため、週数と受精からの日数には約2週間のずれがある
  • 妊娠の「10ヶ月」は4週を1ヶ月として数えたもの
  • 正期産は37週〜41週、早産は22週〜36週、過期産は42週以降

妊娠週数の数え方を正しく理解しておくと、胎児発育曲線のグラフを読み取るときにも、担当医の説明を聞くときにも、情報を整理しやすくなります。エコー検査で得られた数値と妊娠週数をあわせて記録していくことで、赤ちゃんの成長の軌跡が少しずつ見えてきます。

本記事および本サービスは、医療行為または診断を目的としたものではありません。気になる点や不安がある場合は、必ずかかりつけの医師・助産師にご相談ください。

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